課題D-3:火山災害対策のための情報ツールの開発
概要
本課題では、火山災害対策技術の一つとして「火山災害対策のための情報ツール」の開発を行う。この情報ツールを使い、他の課題で得られる観測データや解析結果等の研究成果を、火山災害に関わる自治体の防災担当者らに分かりやすく伝えることを目指す。また都市部における降灰リスク評価も行い、情報ツールを使った噴火発生時の降灰による被害予測につなげる。開発に当たっては、自治体防災担当者らと顔の見える関係を構築し、協力して開発を進めていく。
詳細
成果目標及び実施方法
- 近年火山災害に関わった自治体、及び既に火山災害対策に取り組んでいる自治体の防災担当者へのヒアリングを通し、災害発生時に真に必要となる情報が何かを把握し、それらの情報を適切に伝えるために必要な情報ツールの開発を行う。
- 降灰影響実験を通して建築設備等への降灰による影響を調査し、都市部における降灰リスクを定量的に評価する。
- 降灰のリスク評価から、都市部における降灰被害予測コンテンツの開発に繋げ、実証実験を行う。
アウトプット・アウトカム
- 情報ツールを利用して、火山専門家が自治体に対して平時及び火山災害発生時に適切な情報を提供できるようになる。
- 情報ツールを通して、自治体等が災害予防及び被害拡大防止に必要な行動をとるための科学的根拠に基づく情報が得られる。
- 都市部における降灰被害予測が可能になる。
実施体制
- 【分担責任者】
- 国立研究開発法人防災科学技術研究所
客員研究員 中田 節也
- 【分担者】
- 任期付研究員 宮城 洋介